コンセプト
今代司酒造が “むすぶ”ものとは…
今と古を“むすぶ”
地域と都市を“むすぶ”
人と人を“むすぶ”
今代司という名前は元来「今の時代を司る」という意味を込めつけられた屋号ですが、現在私たちは「今の時代に合った酒の楽しみ方を創造する」という解釈をしています。酒造りのような伝統産業となると「敷居が高い」「小難しい」という印象を与えがちですが、たくさんの方に地酒に親しんでいただくため、古くからの伝統を大切にすると同時に、新しいコンセプトでオリジナリティ溢れる商品を開発したり、デザインにこだわったりと、今の時代に合った地酒の魅力や楽しみ方を表現していきます。
今代司酒造は、日本一の蔵元数を誇る新潟県内において、玄関口である新潟駅から最も近くに蔵を構えています。その利点をいかし酒蔵をオープンな場所にし酒蔵見学などをご提供することで、多くの方々が地酒に親しめるようにという想いのなか日々皆さまをお迎えしています。
元来、地酒とは地元の米・水・気候といった地域資源を活かして醸されるもの。「酒は地域を表す」と言われるよう、地酒には地域の魅力がギュッと詰まっているのです。地方の衰退が叫ばれていますが、地酒をたくさんの方々に味わってもらうということは、ガストロノミー(※)を育てその地方の魅力を伝えることとなり、新潟という地域と都市をむすぶ一助になると考えています。
※ガストロノミー:飲食を中心として芸術、歴史、科学、社会学などさまざまな文化的要素を考える総合的な学問で文化と料理の関係を考察すること。
お酒というものは人の生死において無くてはならないものではありません。時に人はお酒を酌み交わすという行為を通じ心を通わせることもありますが、あくまでも脇役です。しかし、食を引き立たせる飲み飽きしないお酒は盃を進め、人に笑顔をもたらすアシストをしてくれます。
今代司酒造ではこれからも人と人が心を通わせるその時に、寄り添うことができるお酒をつくっていきたいと思っています。
今代司酒造はさまざまなコトをむすび、日本酒発信基地として多くの方に愛されるブランドへ。
新しいチャレンジをすることを忘れず、愛好家だけでなく日本酒を知らない人にも日本酒を身近な存在として感じてもらえる酒蔵となるよう精進して参ります。
歴史
今代司酒造は1767年 初代但馬屋十左ェ門が創業。当初は酒の卸し業や旅館業、飲食業を商いにしていました。
江戸後期から明治初期の新潟は、北前船が頻繁に寄港し人口が江戸より多かったといわれています。そのため新潟の街は活気に溢れ、その新潟の地にある今代司も共に繁栄していくこととなりました。
本格的に酒造りへと参入
そんな今代司が酒造りに本格参入したのは明治中期に入ってから。
酒造りに最適と選び蔵を構えた ”沼垂”の地は、他にも多くの酒蔵や味噌に醤油蔵などが立ち並んだ発酵食の町として知られていました。
その頃新潟は、江戸・京都に並ぶ日本三大花街があった土地で、その街で料理の腕を振るっていた一流料亭の職人たちが切磋琢磨したことで今代司の蔵も鍛えられ味を追求してきました。
新潟清酒の代名詞へ
昔、樽詰めで酒を出荷していた頃のこと、こんなエピソードが伝えられています。
町の酒屋は酒蔵から仕入れた樽詰めの酒に水を加え、薄めて量を増やしてからお客様に売ることが許されていました。しかし町の酒屋に卸す酒蔵もまた出荷する前に水を加えていたので、当時は金魚も泳げるほど水で薄まった酒という意味で「金魚酒」と呼ばれ、それが当たり前だったと言います。
そのなかで、今代司は酒屋に卸す時に水で薄めてはいませんでした。つまり今代司から購入した酒屋は、たくさん薄めて儲けられるお酒を出荷することができたため大変喜ばれたのです。
このような今代司の真面目な酒造りへの姿勢から、酒屋たちの信頼を得て評判を呼ぶようになったそうです。こうして今代司のお酒は新潟清酒を代表する存在となっていき、「今代司は『金魚酒』ならず 威風堂々たる『錦鯉』(濃い=鯉)」と言われ、誇りをもって酒造りをしてきたという話が伝わっています。
そんなエピソードから、私たちはいつか錦鯉という名のお酒を造りたいと考えていました。そして、日本を代表するような日本酒を造ろうという志のもと、デザインの力も借り、生きた宝石とも呼ばれ世界中で愛される観賞魚錦鯉をモチーフにした日本酒『錦鯉』という銘柄が誕生しました。今では今代司を代表する銘柄の一つになっています。
酒造りへのこだわり
昔ながらの酒造りを継承しつつも、時代の流れによって酒蔵も変化が必要と考えます。
しかし昔も今も実直に酒造りに向き合う姿勢は変えず、新しいチャレンジを行い最善を尽くす今代司の酒造りのこだわりをご紹介します。
純米専門 全量純米仕込みの酒蔵
今代司は酒造りを見直したいという想いのなか、2006年からアルコール添加を一切行わない全量純米仕込みに切り替えました。アルコール添加やその他副原料を使わないということは、酒造りの最後に味や香りを調整することができないということで、酒造りのすべての工程が緊張感あふれる真剣勝負となります。純米大吟醸、純米吟醸、純米酒と、純米にこだわった「純米専門の酒蔵」として酒造りに取り組んでいます。
新潟県産の
地酒作りに適した
酒造好適米を使用
今代司では、1種類を除くほぼすべての酒において麹米・掛米ともに、新潟県産の酒造好適米を100%使用しています。酒造好適米(酒米)とは、「米粒が大きい」「タンパク質の含有量が少ない」「水を吸いやすく糖化性がいい」という特長と、また心白率が高く、蒸米を長く冷却しておいても「もろみ」の中で溶けやすいなど、まさに日本酒造りにぴったりのお米といえるものです。
酒蔵によっては地元の米ではないものを使用することも多い中、今代司は、地元新潟の米を使い皆様に届ける日本酒が「地酒」という理念にこだわり、新潟県産の酒造好適米を使用しています。それにより、純米の”旨味”と”キレの良さ”の両立を実現し、食を引き立たせ飲み飽きせず、人に寄り添える酒造りに努めています。
新潟の「菅名岳」の
天然水を使用
かつての今代司では、蔵の周囲で湧き出た阿賀野川の伏流水を使用していましたが、環境の変化に伴い酒造りに最適な水を探しまわった結果、新潟の「菅名岳」の天然水にたどり着きました。
この辺りは超軟水地域。軟水で仕込んだお酒は軽く、なめらかでスッキリとした味になりやすいと言われていて、今では仕込み水のすべてでこの「菅名岳」の天然水を使用しています。
日本酒造りでは水がとても大切。味、におい、濁りが無いことが絶対条件ですが、麹菌や酵母菌の発育に必要なミネラル分が適度に含まれており、酒質劣化の原因となる鉄分やマンガン、有機物が少ないことなども大切な要件となります。
代表作を紹介
現在発売されている日本酒の中から、
今代司酒造を代表する銘柄をご紹介します。
錦鯉
見た目も優美で風格を感じる日本酒
2015年発売。
華やかかつ清らかさの中に堂々とした味を感じられる酒で、世界最高峰のワインコンクールといわれている「IWC SAKE部門」で銀賞を受賞。味はもちろんのこと、錦鯉が優雅に泳いでいる姿を表現したパッケージは、「鑑賞しても美しい日本酒」と定評がありギフトとしても喜ばれています。
実は観賞魚である錦鯉は新潟が発祥の地。新潟で生まれた「観賞魚の錦鯉」と「今代司の日本酒の錦鯉」は、新潟の風土と文化をむすび体現した日本酒となりました。
<受賞歴>
・International Wine Challenge(IWC) SAKE部門 銀賞受賞
・カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity) 銅賞 – フランス
・ワンショウ(The One Show) 金賞 – アメリカ
・その他多数受賞
錦鯉黄金
令和の時代の幕開けを記念し生まれた最高級酒
原料、造り、貯蔵、全てにおいてこだわりぬいた今代司の最高級酒です。醸造年度ごとに数量限定生産でシリアルナンバー入りの大変貴重な今代司の最高級酒。多治見焼に金箔で錦鯉の模様を施した特別なボトルに詰めてお届けします。1年に1度しか販売されない限定商品のためお見逃しなく。
<受賞歴>
鯉 黄金 30BY(2018-2019) 令和元年 関東信越国税局 酒類鑑評会
優秀賞受賞酒
ブラック 今代司
極辛口純米酒
“ウマミ” のち ”キレ” が特長
辛口をとことん追求した圧倒的辛口を誇る本格派純米酒
2017年発売。
辛口好きに向け圧倒的な辛口を目指し作られた、すっきりした後味の定番ロングセラー商品です。アルコール不添加ながら高い日本酒度で極めて辛口。こってりとした料理に合わせて楽しむことをおすすめしたいキリッと冴える本格派の一本。
<受賞歴>
全国燗酒コンテスト2019 金賞受賞 部門名:プレミアム燗酒部門
の商品を見る
の商品を見る
IMA
牡蠣のための日本酒
日本酒としては低アルコールで白ワインのような口当たりのお酒が誕生!
2017年発売。今代司酒造創業250周年記念として作られました。
古くからの伝統を受け継ぎつつも、今の時代に合った酒の楽しみ方を創造するという”今と古をむすぶ” コンセプトから生まれた、斬新で新しい発想の日本酒。
IMAは、今代司のイニシャルであると同時に、Innovation(革新・発明) Mastery(司・熟練) Art(芸術・技術)の頭文字からとったもの。
牡蠣とペアリングしていただくために3年の月日をかけて開発した純米酒で、日本酒ながら白ワインのように甘酸っぱくジューシーな味。
白ワインには少ない旨みがこの酒にはしっかり感じられますが、その上存分に含まれる酸が口中をリフレッシュしてくれます。
牡蠣と酒双方の味わいが口の中に広がり、生牡蠣にはもちろん、燻製やボイル、フライの牡蠣全てにマッチするだけでなく、寿司やお刺身などシーフード全般に、和洋食問わず楽しむことができます。
<受賞歴>
・CINVE(スペイン)2020 Gold
・MILANO SAKE CHALLENGE(イタリア)純米・本醸造部門 ベストデザイン賞
の商品を見る
牡蠣に合う
POINT
牡蠣の生臭さを
抑えられる効果が!
魚介類の生臭さは鉄分によって強まりますが、この酒は一般的なワインと比べて鉄分含有量が100分の1程度と少ないため、牡蠣の生臭さが抑えられます。なので生牡蠣に合わせて飲む他かけるのもおすすめ。
牡蠣に合う
POINT
お酒に含まれる
リンゴ酸で牡蠣の
栄養分を逃がさない
このお酒には、特殊な清酒酵母の働きによって多くのリンゴ酸が含まれています。リンゴ酸は牡蠣の豊富な栄養分を体内に摂り込む手助けをしてくれるなど、身体にも良い影響を及ぼすとされています。
日本酒だけじゃない今代司酒造の
商品たち
今代司では日本酒以外の商品も販売しています。例えば、酒造りの工程でできる酒粕。近年、腸内改善やアンチエイジング効果などで話題になっていますが、今代司の純米粕も大変人気があります。また、「麹・発酵甘酒 麹」「麹・乳酸発酵甘酒 もと」は、酒蔵が造る麹甘酒としてお酒を召し上がらない方にも自信を持っておすすめしたい、ノンアルコール甘酒です。
そのほか、純米大吟醸が香るしっとりとした味わいの「純米大吟醸ケーキ」に、蔵併設の直売店限定の酒粕プリンなどのスイーツや、今代司オリジナルの徳利や枡、日本酒成分を浸み込ませた「フェイスマスク」など、多岐に渡るラインナップをご用意しています。
大人気の酒蔵見学
新潟県内80以上の酒蔵がある中で、新潟県の玄関口である新潟駅から最も近い今代司酒造は新潟の酒蔵の入り口として毎日酒蔵見学を開催しています。蔵をオープンにすることで、愛好家だけでなく日本酒を知らない人にも日本酒を身近な存在として感じてもらう機会を大切にしています。
来訪者数増加の実績
1982年に酒蔵見学を開始。コロナ禍前の酒蔵来訪者は年間約3万6千人を超えました。
▶旅行口コミサイト・トリップアドバイザーの「新潟市観光ランキング」1位
▶2017年の「外国人来訪者に聞いた新潟市の地域資源に関する認知度ランキング」1位
2022年も年間推定約2万人にお越しいただいています。
今代司の酒蔵見学が人気の理由
- 今代司の酒蔵見学が人気の理由
-
1新潟駅から
一番近い酒蔵 -
2ガイド内容が
充実していると評判酒蔵見学は無料ですが、ガイド内容の質が良いと来訪者のかたからのお声をいただいています。酒を造るための基礎や歴史説明などはもちろんのこと、なかなか知られていない日本酒全般の理解を深めてもらうことも意識。また世界からお越しいただいた方々のための英語ガイドもご用意しています。
-
3造り手の想いを
感じながらの
地酒テイスティング見学後のお楽しみはなんといっても大好評の地酒テイスティング!
季節のお酒の無料試飲ができるほか、プレミアムテイスティング(有料)では常時10種類以上の日本酒をお楽しみいただけます。お子様やお酒が苦手な方にも嬉しいノンアルコール甘酒もご用意。皆さんで酒蔵見学を楽しんでいただけるよう努めています。 -
4思い出に残るフォト
スポットで記念撮影“今と古をむすぶ” という意味で酒蔵は代表的な場所だと言えます。
古くからの伝統を感じてもらいつつ、今のエッセンスをとり入れた酒蔵では、法被を着ての記念撮影や、酒蔵ならではのフォトグッズもご用意しています。きっと記憶に残る素敵な体験になるでしょう。 -
5お気に入りの日本酒や、
蔵でしか販売していない
商品を購入できる明治中期の建物をリノベーションした直売店でショッピング。見学で日本酒の理解を深めた後ならより楽しく日本酒が選べます。雑貨やスイーツも充実しているので、お土産を選ぶのにもぴったりです。直売店でしか買えないここだけのお酒もご用意しています。
購入したものは配送も可能。目星をつけ帰宅後オンラインショップにて購入いただくのもおすすめです。
酒蔵見学にいけない人におすすめ!今代司のお酒に
出会える場所
出会える場所
今代司の日本酒を飲んでみたいと思うけれど、まずはちょっと試してみたい・・という方には、今代司のお酒をご賞味いただけるお店が各地にあるので、訪れて味わっていただくこともおすすめです。
また全国各地で行われているフェアなどにも参加していますので、是非メルマガやSNSで最新情報をチェックしてみてください。
オンラインショップの
特長
オンラインショップの特長
オンラインショップは今代司の商品を購入したいと思った時に、24時間365日ご利用いただけるとても便利なショップです。ただ便利なだけでなく、リアル店舗と遜色ないサービスと情報発信で、皆様と繋がるショップを目指しています。
-
特長1店舗とオンラインショップ共通で使用できる会員ポイント
ポイントは100円につき1ポイント還元しています。不定期でポイントの還元率がアップするイベントを実施。
-
特長2お得なセット商品や会員様のみ購入できるレアなお酒を販売!
福箱(季節のお酒の詰め合わせ)や秘蔵酒、数量限定酒など、オンラインでしか買えないお得で貴重なお酒を販売しております。会員登録をすれば販売開始に合わせてお知らせが届くので買い逃しの心配はございません。
-
特長3蔵人厳選のお酒が毎月楽しめる「日本酒定期便」
今代司の定番酒と限定酒の2本が毎月自動で届く「日本酒定期便」を提供中です。注目なのは限定酒。定期便でしか登場しない日本酒をご用意していますので、今代司季節折々のオススメの日本酒をお楽しみください。
-
特長4ギフトもセンス良く
大切なかたへの特別なその気持ちを最大限に伝えたいもの。ギフト包装やのし、手提げ袋もご用意し、「人と人をむすぶ」お手伝いをいたします。
今後にもご期待ください
今代司酒造は、モノづくりという範疇を超えコトづくりをしていく必要があると考えています。
なぜなら
酒蔵の閉ざされたイメージを払拭して身近な存在へと感じてもらいたい。酒造りに携わっている今代司のスタッフとの交流で、酒造りに興味を持ってもらったり、さらには観光でお越し頂く遠方のお客様のみならず県内の身近な近隣の皆さんにも愛される酒蔵になるためです。
その想いを抱き現在では近隣のみなさまにお楽しみいただけるイベントとして、居酒屋やキッチンカーグルメ、酒ガチャや酒粕盛り放題などができる「蔵祭り」を開催したり、世代を超えて楽しんでいただけるよう、お子さまも参加できる風鈴お絵かきイベントや父の日お絵かきラベルづくりなども開催しています。
オンラインショップとしては、ただ商品を購入するだけの場所にならぬように今代司のコンセプト、今と古を “むすぶ”、地域と都市を “むすぶ”、人と人を “むすぶ”、それぞれを、よりいっそう大切にしていきたいと思っています。
その一環として「GWインスタライブ7days」と題した、GW中毎日社員がインスタライブイベントをしたりと、コトづくりを皆さんと行っています。
今後はオンライン担当者、酒蔵で働く人ほか、今代司のスタッフの「顔」が見えるコンテンツを充実させ、今代司のお酒造りの温度を感じてもらえるような取り組みをさらに行っていきたいと思っています。
今代司は次は何をしてくれるのだろうか?というワクワクをご提供し、さらには応援していただける酒蔵でありたいと思っています。
新潟駅から徒歩約15分ほどの場所にある今代司は、遠方からお越しの方でも立ち寄りやすい立地です。年始以外は無休で、お1人からでも見学OK!見学時間が合えば急に時間ができた場合などにも、立ち寄ることもできます。
沢山の方に来ていただきやすいようにと、オープンな雰囲気でお迎えをしていますのでお気軽にご予約ください。