新潟県の伝統 安田瓦の魅力

新潟県の伝統 安田瓦の魅力

今回は新潟県阿賀野市にある安田瓦の生産工場にお邪魔し、新潟の伝統的な瓦についてお伺いしてきました!

じつはこの安田瓦、今代司酒造の屋根瓦にも使われており、蔵やお酒を新潟の厳しい自然環境から守ってくれています。酒蔵見学等で今代司酒造へいらっしゃる際には、ぜひ屋根瓦にもご注目下さい。

 

今代司酒造から車で30分の阿賀野市は日本有数の瓦(かわら)の産地として有名な場所。江戸時代から200年近く安田の地で伝統的な瓦を作り続けています。

1,200度以上の高温で焼き締められる安田瓦は強度や断熱性、耐水性に優れた雪国の人々の生活を守る、縁の下の力持ち・・・ならぬ屋根の上の力持ち!
特有の色合いは鉄色(てっしょく)と呼ばれ、深みのあるいぶし銀を思わせる美しさから、近年ではお皿や酒器等のテーブルウェアに使われるなど、瓦以外の用途も広がっています。

ここから、豪雪地帯の暮らしを守る優しさにあふれた瓦の魅力をご紹介します。


優しさポイント①:表面のシワ
安田瓦の表面をよく見ると細かいシワが寄っています。
このシワは瓦を焼き締める際に発生するシワなのですが、これが雪国には欠かせないポイントの1つ。


新潟県は「日本三雪」と称される越後高田を有する県で、冬期には多くの雪が降り積もります。2021年には雪が少ないと言われる新潟市の中心部でも約60cmの雪が降り積もりました。
これだけ雪が降ると必要になってくるのが雪かきや屋根の雪下ろし。特に雪下ろしは事故が発生しやすく、作業中は細心の注意が必要です。ここで瓦に入ったシワが絶大な力を発揮してくれます。凍って滑りやすくなっても瓦に入ったシワが滑り止めの役割を果たして安心安全に作業できるようにサポートしてくれるのだそうです。


優しさポイント➁:300kg以上に耐える強度
ヒラヒラと空から降って来るときはとても軽い雪ですが、しずしず降り積もるととても重いって知っていましたか?
雪の状態によって変化はありますが、一般的に1㎥あたり150kgもの重量があると言われています。この重みをじっと支えているのが屋根瓦。JIS規格で瓦は約150kgの耐荷重があれば良いと定められているようですが、豪雪地帯対応の安田瓦は300kg以上の加重にも耐えられる強度を有しています。
まさに、屋根の上の力持ちですね。

優しさポイント③:豪雪地帯を意識した多様な形状
安田瓦には役割に応じて様々な形状があります。
もっとも特徴的なのがこの雪止め瓦。リングのような形状が突き出ることで、降り積もった雪が落雪しないようにストッパーの役割を果たしてくれています。穴が開いているので溶けた水は穴から流れていく優しさもプラスされています。

 

以上、200年近い歴史を持つ安田瓦の魅力感じて頂けたでしょうか?

今回瓦のお話をして下さった、丸三安田瓦工業でも工場見学を受付中です。
また、瓦工場が立並ぶ一角は、やすだ瓦ロードと呼ばれ、瓦を使ったモニュメントやバス停などインスタ映えするスポットがたくさん。

2018年にオープンした瓦テラスでは地元の養殖うなぎ「あがの夢うなぎ」を使ったうな丼や、あがの姫牛を安田瓦で陶板焼きにした牛御膳などが楽しめます。

なんと、2023年4~6月はサザエさんのオープニングテーマのアニメーションにも安田瓦ロードが出てくるので是非チェックしてみて下さいね♪

 

★2023年限定コラボ企画★
今年は安田瓦を造り続けている丸三安田瓦工業さまとコラボレーションし、数量限定で父の日セットをお出ししております。
是非こちらから商品をチェックしてみて下さい♪


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